画面上から下に走っています。私から見て左に行くところ、まっすぐ下に行ってしまった。すぐに気付き右旋回でUターンしようとしたら、普段は左旋回に慣れているためバランスを崩しこかした。
強い雨。薄暗い山道。一人。恐怖と絶望。しかしなんとかせねば。倒してもなおエンジンはかかっていた。かかったまま立ち上げられたらどんなにいいか!しかしそれは出来ない。立ち上げ作業中にアクセル回してしまったらさらに悪夢だ。
「頼む‼️立ち上げ後にもう一度かかってくれ‼️」
祈りながらエンジンを切った。
立ち上げようとしても積み荷がしっかり固定されているから、まずそれを外さなければならない。きつく固定していたからなかなか外れない。それを嘲笑うかのように雨はどんどん強くなる。
なんとか積み荷を外し、立ち上げようとするもハンドルが固定されていないからちょっと浮かすと前輪が動くのだ。右手ハンドル左手車体だと重くて上がらない。ハンドル固定して両手車体で上げなければならないのだが腕は2本。詰んだ。
道路は誰も走ってない。誰か通るまで30分でも1時間でも待つしかないのか。雨は降り続く。
その時、人が見えた。この雨のなかカッパを着て歩いていた。マップ下の民家の人だ。
遠目からでもわかる背の小さなおばぁちゃん。
倒した時からその民家の存在は気付いていたが空き家か、住んでいたとしても今は誰もいないだろうと思っていた。家の前に車がなかったから。
おばぁちゃんの旦那さんが居れば手伝ってもらおうと声をかける。
「すいません。バイク倒しちゃったのでどなたか居ませんか?旦那さんとか・・・」
「あら、ほんとだ。大変やね」
2,30メートルほどだったので誰を呼ぶ訳でもなくバイクのそばに来てくれた。
おばぁちゃんにハンドルを支えてもらい(これは力要りません)渾身の力で立ち上げた。おばぁちゃんありがとう❤️
問題はここからだ。
エンジンがかからない。何度やっても。
おばぁちゃん 「バイク屋さん呼んであげようか?」
しかし昨日バイク屋さんに整備してもらったじゃないか!あのバイク屋さんは腕がいい❗だから整備にだした。(去年からの流れは後で書きます)
エンジン始動
かかりました・・・。
おばぁちゃんへの感謝
バイク屋さんへの感謝
昨日整備にだしてなかったら絶対にかからなかった。
人を信用することは大事だね。
誰も信用しない人は誰からも信用されない
今日はここまで。最後までご精読ありがとうございました。